2026年6月16日、ワールドカップグループHの開幕戦でサウジアラビアとウルグアイが対戦する。ブックメーカーはウルグアイの優位を想定したラインを提示しているが、実態はそれほど単純ではない。
ウルグアイの守備崩壊と攻撃の停滞
最大の懸念はウルグアイの守備だ。ロナウド・アラウホはふくらはぎの負傷で欠場が確実。ヒメネスも足首の状態が万全ではなく、先発は難しい。この2人がいなければ、ビエルサが志向するハイラインは脆弱になる。サウジアラビアのサレム・アル=ダウサリやフィラス・アル=ブライカンが裏のスペースを突いた際、カバーリングに不安が残る。
攻撃面でもデ・アラスカエタを欠く影響は大きい。パスセンスと中央での打開力を失ったウルグアイは、ここ数試合で得点に苦しんでいる。アルジェリア戦は0-0、イングランド戦も終了間際のPKでようやく同点に追いついた。メキシコ戦も0-0。チャンスを作るのに時間がかかり、決定力が落ちている。
サウジアラビアの組織的な守備
一方、サウジアラビアは3月のエジプト戦0-4の惨敗を経て、ドニス監督がチームを引き締めた。セネガルとの親善試合を0-0で終え、無失点で終えた。前線に強力な個は持たないが、ブロックを固めてカウンターを狙うスタイルは、決定力不足のウルグアイ相手に適している。
ドニス監督は「守って待つつもりはない」と攻撃的な姿勢を示しているが、実質的にはコンパクトな守備からの素早い攻撃が中心になるだろう。サウジアラビアのビルドアップにはリスクが伴うが、ウルグアイの守備陣が不安定であれば、その弱点を突くチャンスもある。
モチベーションと試合展開
グループHにはスペインもいるため、初戦の結果は極めて重要だ。サウジアラビアは前回大会でアルゼンチンを破りながらもグループリーグ敗退した教訓を活かし、どの試合も全力で臨むと明言している。ウルグアイにとっても、落とせない一戦であることは明白だ。
両チームとも守備的なミスを嫌い、様子見の展開が予想される。ウルグアイが前半から圧倒する可能性は低く、時間が経つにつれて焦りや疲労から無理な攻撃が増え、逆にカウンターを受けるリスクが高まる。そうした流れではゴール数が増えにくい。




